イルカの島 アーサー・C・クラーク

紹介より

『密航したホヴァーシップが沈み、ただひとり海上にとり残された家出少年のジョニー。彼を救ったのは、なんと一群のイルカたちだった。彼らに運ばれていった先の孤島では、科学者達がイルカ研究のために暮らしていた。しかも、所長はイルカ語を解し、このイルカたちも人間と意思を通わせることができたのだ! 名匠が、大海原の神秘と景観をあますところなく描いた海洋SFの傑作。』

 

ジュブナイル小説。描かれている、イルカ=賢くて人間と会話、意思疎通をする動物というイメージは、現在はフィクション内では当たり前の前提となってしまっている程なじみ深い。

自然の美しさとSF的要素(イルカと会話することはではなく、遙か昔に宇宙船が落ちてきていたとイルカたちが語り継いでいること)に違和感があるが、ファンタジーとSFの境目はこちらが考えているだけだと思う。

深夜のダイビングで見た黄道光など自然の神秘と美しさが鮮やか。