太陽系最後の日・地中の火・歴史のひとこま アーサー・C・クラーク
「太陽系最後の日」
太陽は七時間後にノヴァと化し、太陽系全体の壊滅は避けられない運命だった。だが一隻の銀河調査船が、その生計の第三惑星に住む知性体を救うべく全速航行していた!
人類のために奮闘する異星人達を描いた作品。種々のなかではパラドー人の設定が面白い(一体に個性を持たず、種属の意識を構成する独立した細胞として活動する、会話もするし時には見栄も張る) 最後の人間はすごい!というオチはいらないとすら思う。
「地中の火」
地下世界を見つけた博士の文章を読んでいたのは、地上世界を滅ぼしてしまった地下世界の人々だった、という話。
「歴史のひとこま」
金星人が遠く滅びた地球で発見したフィルムを見て、何か分からないという話。シュールな笑い。