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夏への扉 ロバート・A・ハインライン

ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍りついていたのだ! そんな時、<冷凍睡眠保険>のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。

 言わずとしれたハインラインの代表作の一つ。キーワードはロボット(文化女中器や彼の発明)・冷凍睡眠とタイムトラベル(時間移動)といったSFらしい要素と、猫やロマンスといった萌え要素である。その爽やかな作風から日本SFファンの中ではベストランキングに度々選ばれるが、本国アメリカでは殆ど名前が挙がることがないという不思議な小説。ちなみにアメリカでは他記事で紹介した「宇宙の戦士」や「月は無慈悲な夜の女王」が挙げられており、アメリカ人の「独立」や「自由」好きがよく分かる。