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コマーレのライオン・かくれんぼ・破断の限界 アーサー・C・クラーク

「コマーレのライオン」

遠い未来、科学が発達しきったユートピアとなった地球、そのどこかに「コマーレ」潜在意識に埋もれた欲求を叶えてくれる都市があるという。それを探し訪ねた主人公の話。端的に言えば思考分析器がこちらの潜在意識を読み取り、訪れた者を眠らせ、希望の夢を現実と見まごうばかりに見せてくれる場所。そして通常二度と目覚められない。所謂ディストピア的な展開だが、主人公は無事脱出する。

コマーレのさしだす骨の折れない祝福の方が外の世界よりも良いのでは、と思いつつ。

 

「かくれんぼ」

宇宙空間(星)でのスパイと巡洋艦の追いかけっこ。SFらしい。

 

「破断の限界」

SFには<方程式もの>と呼ばれる一群の作品が存在する。乗員過剰のため、そのままでは全員が死亡してしまうという宇宙船内の極限状況をあつかったもので、トム・ゴドウィンの短篇「冷たい方程式」(1954)に由来する名称だ。本篇はゴドウィンの名作より前に発表された<方程式もの>の秀作。

事故により 宇宙船内の酸素が不足してしまった、2人の乗組員の駆け引き。ややサスペンス。