村田沙耶香

ハコブネ・星が吸う水 村田沙耶香

・ハコブネ 紹介より セックスが辛く、もしかしたら自分は男なのではと思い、男装するフリーターの里帆。そんな曖昧な里帆を責める椿は、暗闇でも日焼け止めを欠かさず肉体を丁寧にケアする。二人の感覚すら共有できない知佳子は、生身の男性と寝ても人間と…

マウス・タダイマノトビラ 村田沙耶香

・マウス 紹介なし。 女の子の青春小説。「しろいろの街の、その骨の体温の」よりも嫌われている内容や嫌われ方が論理的で小説的意味づけがされているため、やや紋切り型になっておりリアルさが薄れた印象。読み物としてはすっきりとしたHappyEndになるので…

消滅世界 村田沙耶香

紹介なし。 人間が人工授精によって出産するようになり、恋愛状態と結婚が完全に分けられた世界設定。夫婦(というより家族)は社会的存在であり、性的存在にするのは間違っているとされている。 後半ではそこから更に進化して、家族(ファミリー)制度はすでに…

しろいろの街の、その骨の体温の 村田沙耶香

紹介なし。 ニュータウンに住む主人公の小学生~中学生の話。そしてスクールカーストの話。 まともに扱われたいという主人公の願望とスクールカーストに縛られているところがリアリスティック。この時期はみんなこれくらい悩んでいるだろう。作中他の人物が…

殺人出産 村田沙耶香

紹介より 『10人産めば、1人殺してもいい。「殺人出産制度」が認められた世界を舞台に、「生」と「性」の倫理観に疑問を突きつける衝撃の問題作! 「産み人」となり、10人産めば1人殺してもいいーー。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人…